ダウンサイジング downsizing 2004 3 25
今までのパソコンの歴史は、
「大きいことは、いいことだ」という思想でした。
たとえば、ハードディスクが大型化し、メモリも大型化しました。
それに合わせて、OSも大型化し、ソフトウェアも大型化しました。
しかし、OSやソフトウェアが、あまりにも大型化した結果、
今度は、ハードディスクやメモリを、さらに大型化する必要がでてきたのです。
これは、自動車にたとえれば、アメリカ車に似ているでしょう。
しかし、もう、そろそろ、発想の転換をしませんか。
「リストラ」というと、イメージが悪いので、
ここでは、「ダウンサイジング」という言葉を使いましょう。
この「大きいことは、いいことだ」というパソコン文化を変えるべきです。
パソコンにおいても、日本車のような発想が必要でしょう。
車体の重量が重くなっても、
車体が大きくなっても、
エンジンの馬力を上げれば、自動車の性能は上がる。
これが、今までのパソコン文化でした。
しかし、別の方法でも、自動車の性能は上がります。
車体の重量を軽量化し、
車体をコンパクトにすれば、
自動車の性能は上がります。
OSも、ソフトウェアも、
軽量・コンパクトにするという発想は、重要です。
今、市販されているOSやソフトウェアは、サイズが巨大です。
OSやソフトウェアを、軽量・コンパクトにすれば、
巨大なハードディスクやメモリも必要なくなります。
デジタル家電のOSやソフトウェアは、
軽量・コンパクトが要求されるのです。
しかも、即応性(リアルタイム)が要求されるのです。
家電製品とは、スイッチを押せば、すぐ使える。
これが、家電の条件です。
このように、家電製品が、デジタル家電となっていくと、
そして、コンピューターが、デジタル家電と融合していくと、
今までの発想を転換する必要があります。
知人は、最近のリナックスも、
「組み込みOS」を意識したものとなってきたと言っていました。
この「組み込みOS」の特徴は、
軽量・コンパクト、
リアルタイムです。